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最後の開拓地

人類に残された最後の開拓地。それは公の衣をまとった組織だ。

労せずして吸い上げられる栄養を、あたかももらって当然と思っているかのような、極めて守られた安泰の地。

こんな話を聞いた。人生の9割がうまくいっていると公言してはばからない人が、1割うまくいかないことで悩んでいるのだと、勤務時間に入り込んできたそうだ。行き先は、一般事務すらまともにできないおばさんだったそうである。勤務時間のべちゃべちゃした無駄口は五月蠅くて気分が悪かったそうだ。

かりにも人の上に立つその人間の自分勝手さ。税金で成り立っている勤務時間の仕事の質と量を上げようと、賢明に努力している人々を、なんと心得ているのだろうか。井の中の蛙だから仕方あるまいが、これでは人には好かれまい。うまくいかない人生の1割の源もそのあたりにあるのだろう。こんな話ばかりなので、爽やかな風が吹きぬける組織になりようがない。

他人の血と汗を吸い上げてできあがっている安泰の地は、足を踏み入れるべきではない底なし沼。人類最後の開拓地かもしれない。

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