小さなできごと
父と母が、渡りの途中で災難に遭ったあさぎまだらを保護していた。
外側は少しくすんだような薄青、そして内側に臙脂色のコントラストが、京の宮廷を想起させる。
美しい。
数千キロみ移動する渡りの途中に、藤袴ではねを休め、蜜を吸っていたところに・・・蟷螂が容赦なく、襲いかかったのだった・・・
体の一部を失っても、雅な蝶は、4日ほど、生きていた。
現実的なことを言えば蝶に想いはないのだろうが、志半ばにして死すのは無念であったろう。
秋の小さなできごとであった。
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